改善‐ ECRSの原則(改善の4原則)

ECRSの原則(改善の4原則)チェックリスト

改善を行う場合の基本として「排除(Eliminate)・統合(Combine)・交換(Rearrange)・簡素化(Simplify)」の4つの考え方、この考え方の4つの頭文字からECRSと呼ばれています。この考え方はE→C→R→Sの順番に検討をしていきます。

作業改善などで、
・工程、作業、動作をなくすことができないか?(排除:Eliminate)、
・一緒にできないか?(統合:Combine)
・順序を変更できないか?(交換:Rearrange)
・単純化できないか?(簡素化:Simplify)
という観点から見直していくことを指します。「5W1Hのチェックリスト」などと同様に作業全体を見直し、問題点を見つけ出す際の手掛かりとします。これを「ECRSの原則(改善の4原則)」といいます。


(1)排除(Eliminate)

何のためにその業務を行っているのかをあらためて見直し、その業務はなくせないかと考えます。作業や検査などのうちで排除できるものはないか、いろいろな角度から見てみると、不必要な作業や二度手間を行っていることが意外に多いものです。ほかの検討に先立って、まず「排除(Eliminate)」の可能性を徹底的に検討することが重要です。

加工や検査の作業系列、作業の内容などから、その排除を考えてみます。
対象としては、部門間の情報連絡の不備、作業方法の研究不足、過剰品質などの問題から考えることができます。例えば、前工程と後工程との重複作業、作業の不備から発生する選別や調整作業などがあります。不良などの対策として生まれた暫定作業が定着したものなど、多くの排除可能なものがあるはずです。「その作業や業務自体を止めることはできないか?」ということです。


(2)統合(Combine)

組み合わせを変えられないか、1カ所に集めた方がよい、まとめてやった方が効率的という業務を一緒にすることによって時間を短縮できないかと考えます。
例えば、ある作業と別の作業、また一連の作業を一緒にできないか、などです。

各工程の時間のアンバランスの修正、作業者の待ち時間の利用、工具、型などの研究から工程の統合を考えます。例えば、機械作業での自動送り時間を利用して、バリ取りやツヤ出し作業を行うなどです。2つの機能を一緒にすることで、まとめて処理できないかと考えてみます。


(3)交換・順序変え(Rearrange)

まず、仕事や作業の各要素の順序や持ち分を変更したり、入れ替えることによって効率が向上しないかを考えます。

加工、検査の順序を変えることで、ほかの加工工程の作業量を減少させることができます。例えば、鋳物のバリ取り、下塗り塗装を機械加工の前に持ってくる。材料の寸法選別工程を初工程に持ってくることによって、後工程の作業量の軽減や品質の向上を図ることができる場合もあります。

同じ機能を果たす別の方法に置き換えてみる方法です。例えば、ギアの製造に、歯切りから焼結に変えるなども含まれます。


(4)簡素化(Simplify)

作業を単純化できないか。
ほとんどの作業は動作研究などによって簡素化することができます。作業を簡単にし、品質、作業時間、作業訓練問題について考えていきます。この簡素化は工程分析でというより、作業分析、動作分析の適用時に行うのがふさわしいといえます。

もっと簡単にできないかを考えます。例えば、治具にストッパーを付けて、位置決めを単純化するなどです。